群馬県スポーツ情報誌「Gsports」の公式サイトです

新着情報

テレビキャスター・源田愛莉那の連載エッセイ Vol.4<全5話>源田愛莉那が『スポーツと映画』について語っちゃいます!

2017/10/06

テレビキャスター・源田愛莉那の連載エッセイ Vol.4<全5話>
「げんだのみなもと」
源田愛莉那が
『スポーツと映画』について語っちゃいます!

スポーツ誌ということで、今回は私の好きな“スポーツ映画”をご紹介します!
チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~(2017年春公開)
実話をもとに制作しているこの映画は、福井県の高校に通う普通の女子高生たちがチアダンス部に入部し、コーチの厳しい指導のもと成長していくというお話です。そして、ほぼチアダンス初心者ばかりでスタートしたチームが、タイトルにもあるように最後は全米チアダンス選手権で優勝しちゃうのです!
まず私自身、石川県出身ということもあり、映画の中にでてくる北陸特有のイントネーションや方言、言葉の語尾にすごく親近感がわきました。身近な友人の奮闘を見ている、そんな気持ちになり、吸い込まれていきました。
“スポ根”というジャンルに含まれる映画ではありますが、「頑張れば必ず報われる」というわけではないシーンも多く描かれています。そこにスポーツの現実味があるなと感じました。
映画の中で重要な鍵を握っているのは、女優の天海祐希さん演じる熱血コーチです。勝つことにこだわり、教え子たちにきついことを言ったり、高校生にとってはつらい決断をくだしたりします。例えば、主役の広瀬すずさんが怪我をした時はみんなの邪魔になるからと練習に来ないように声をかけたり。
それでも最後には、彼女たちに大きな愛を持って接していたことが分かります。心を鬼にしてきついことを言ったあとはとことん落ち込んだり、これで良かったのかと後悔したり…。そんな人間味と愛情に溢れるコーチだったことが分かり、心にグッとくるものがありました。
“頑張れば必ず報われるわけではないというシーンが描かれている”と書きましたが、そう強く感じたのは優勝を決める大舞台で、コーチがこれまでの絶対的エースであるセンター役の生徒をセンターから外したことです。これも勝つための決断です。もちろん外された生徒は悔しい思いをします。でも最後にはコーチの思いをくみ取り、脇で立派にセンターの生徒をサポートしました。その結果、彼女たちは周りが支えてくれるからセンター役の生徒が輝けるということ、そしてステージに立つ全員が主役なのだと学んだのではないかなと感じました。
この映画を見て、前を向いて進み続けるからこそ見えてくる景色や、抱く思いがあるということを改めて教わりました。そしてそれが自分の未来の糧になるということ。
今、私自身お仕事をしていて過去の経験に勇気づけられ、背中を押してもらうことって沢山あるような気がします。きついなぁと思うことがあっても、「あの困難を乗り越えたのだから」と前向きになれたり、「頑張った先の、充実感の中でみる景色をまた味わいたいな」と自分を鼓舞できたり。
見終わったあと「明日からまた頑張ろう!」と思える、そんな素敵な作品です。