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『勝者の3つの法則』チャンピオン&ファイナリストに聞く『勝者の3つの法則』

2015/03/27

ザスパクサツ群馬 GM 菅原 宏
<第21回全国クラブチームサッカー選手権大会優勝 ザスパ草津チャレンジャーズ>

1 何といっても『ハート』です
何といってもハートですね。戦う気持ちが一番大切だと思います。相手に気持ちの部分で負けていたら絶対に勝てません。私の経験から高校生や中学生にハートの面でアドバイスできるとすれば『自分が一番練習していると思わないこと』ですね。「今日は一生懸命やった」という日でも、冷静に考えた時に「隣町の10番はきっと俺よりも練習している」「ライバルチームの9番はもっと密度の濃い練習をしている」と思える気持ちが大切なんです。

2 仲間を信じる
一緒に戦っている仲間を信じることです。サッカーは集団スポーツですし、人間の体の中で最も不器用な『足』を使ってプレーします。だからこそ、そこで頼りになるのが仲間の存在です。サッカーでは退場者が出て10人で戦うことがあります。1人少ないのはとても厳しい状況ですが、中には数的不利を感じさせないプレーで勝利を手にするチームもあります。仲間を信じ仲間とともに戦うことで、10人が11人と対等に戦うことができる、それがサッカーなんです。

3 『運』と『不運』をうまく利用して味方にする
自分に運が向いている時が長く続けば良いのですが、なかなかそうはいきません。人生には不運がつきものです。アクシデントやピンチの時に、どうやってその状況を打開するのか? 言い換えれば、アクシデントに対峙した時に上手く歯車を噛み合わせて乗り切る力、それが底力だと思うんです。スポーツの世界では運がとても大切です。そして、これは歴史が証明していますが、いつの時代も勝者は運と不運をうまく利用して味方にしています。
(2015年3月9日取材)

高体連サッカー専門部委員長 中島 信樹
<第93回全国高校サッカー選手権大会 準優勝 前橋育英高等学校>

戦うメンタリティがあることを大前提として3つ挙げさせていただきます

1 判断を伴った中での『基本技術』の発揮
高校生年代の選手に何が一番必要かと言えば『基本技術』です。それも判断を伴った中での基本的な技術が求められます。基本技術は日々小学生年代や中学生年代でも練習としてやっていることですが、高校生年代では質を高める必要があります。『アプローチの速さ』『競り合いの激しさ』『連動した攻守』などが確実にレベルアップする中で、いかに当たり前にプレーできるか? 瞬間の判断の中で『止める』『蹴る』『運ぶ』『奪う』という基本技術が求められます。

2 『攻守一体』の意識と実践できるフィジカル
2014年のブラジルワールドカップを観戦して皆さんも感じたように、世界のサッカーのトレンドは『攻守一体』です。もはやディフェンスのためのディフェンスではなく、ゴールを奪うところから逆算したディフェンスになっています。また、ボールを失った瞬間に素早く切り替えてディフェンスをし、できるだけ早くボールを奪うことが必要とされています。この攻防を試合が終わるまで実践しなければなりません。今年の4月から高校生年代のリーグ戦は全て90分ゲームになります。グローバルな視点で見ても、この年代は90分が当たり前です。90分間集中して攻防ができるだけのフィジカルも必要になってきます。

3 試合の流れを感じる力
海外の選手と比較して高校生年代の日本人選手に欠けている要素の一つが『試合の流れを感じる力』だと思います。90分間同じペースで攻めきること守りきることは不可能であります。90分のストーリーを考え得点・時間帯・相手の状況など試合の流れを感じられる選手になってもらいたいと思います。こればかりは『試合の流れ』を意識した上での経験が必要でしょう。
(2015年3月10日取材)

ロビー・ディーンズ監督の『勝者の3つの法則』

1 「勝者になれた具体的事例」
練習中でも試合でも、やりたいことが思い通りにいくことは少ない。どのような場面にあっても、目の前の状況に適応する力を磨かなければいけないと常々言っていた。トレーニングも、そういった状況判断を求められるようなトレーニングが多かった。

2 「取り組んだこと」
毎週1回、試合の中心メンバーを集めて、カジュアルな雰囲気でのミーティングを行っていた。選手達が考えていることを吸い上げると同時に、監督の意向をまず中心メンバーに浸透させることを意図していた。

3 「大切なこと」
トレーニングや試合が終わった後のフィールド外でのコミュニケーションを大切にし、選手とスタッフがコミュニケーションを図れる場や、スタッフ間のコミュニケーションを深める場を積極的に作っていた。
(パナソニック ワイルドナイツ スタッフより)


群馬ダイヤモンドペガサス 監督 川尻 哲郎
<2014年BCリーグ優勝>

1 チームが一つになる
昨シーズンは、素晴らしい戦いで前期優勝を制したものの、後期は地区3位に沈んでしまいました。失速の原因は『チームが一つになれなかった』ことだと反省しています。短期決戦のチャンピオンシップではそれなりの戦いができましたが、改めて『チームが一つになる』ことの大切さを学んだシーズンでした。

2 己を知り、相手を知る
監督の采配において最も大切なのは『己を知り、相手を知る』ことだと思います。客観的な解析能力に状況を読み取る眼力が加わることで確率の高い采配ができるのです。

3 エースと4番
やはり野球はエースと4番ですね。この二本柱がしっかりしているチームは強いです。皆さんもBCリーグの8チームを「このチームは、誰がエースで、誰が4番なんだろう」という視点で観ると面白いですよ。
(2015年3月3日取材)

ヤマダ電機女子陸上部 監督 森川 賢一
<西原加純選手2014年日本選手権優勝&長崎国体優勝・2014年全日本実業団対抗女子駅伝3位>

1 人間性を高める
ヤマダ電機女子陸上部の基本は『CSR活動』です。スポーツ貢献はもちろん、スポーツを通じた地域貢献、文化貢献等を目指しています。競技者としてトップを狙うのは当然ですが、常に『夢を与える』という思いがモチベーションの根底にないといけません。そのために何が必要かといえば、人間性を高めることだと思います。

2 信念を持つ
今やっていることに、どれだけ信念を持てているのか? 信念を持っているからこそ『継続』につながるのです。信念がなければ続かないでしょう。選手全員が「私は陸上競技で社会貢献をする」という信念を持つことが大切です。

3 練習は60%
トレーニングでは100%を求めません。60%で十分だと思っています。アスリートに必要なのは『未満足』です。日本選手権で優勝しても「まだ上がある。満足できない」という気持にさせることが大切なんです。一番良くないのは練習で満足してしまうことです。「アスリートは常に『未満足』」これが私の持論です。
(2015年2月19日取材)

群馬県中学校体育連盟陸上競技部委員長 桑原 恵二
<平成26年度 第41回全日本中学校陸上競技選手権大会 都道府県優勝(*群馬県の優勝は初めて)>

1 中体連だからできる準備
関東大会や全国大会などでは、福島千里選手(女子100m,200m日本記録保持者)が使っている酸素カプセルを中体連が準備し、選手が最高のコンディションを保てるよう役立てています。宿舎選びも現地調査を行い、より良い環境を提供します。中学校独自ではできないことを中体連としてやっていくようにしてます。

2 中体連としての選手強化
中体連として年関6回の強化合宿と試合の少ない12月から3月の間は、毎週のように練習会が組まれています。120名程度の強化選手を約30名の強化コーチが各校の先生と連携を取りながらトレーニングを進めています。チームスポーツでは練習試合を組みますが、陸上競技では練習試合に代わる強化練習会で課題を見つけたりする機会を増やしています。

3 中体連としての指導者養成
中学校の部活動顧問は必ずしも専門家ではありません。指導力を高めてもらうための研修の場を中体連が用意しています。前述の福島千里選手の所属する北海道ハイテクACや短距離強豪大学である福島大学を招聘したり、日本陸上競技連盟主催の講習会も群馬県で開催しました。

ビックカメラ女子ソフトボール高崎 監督 宇津木 麗華
<第47回日本女子ソフトボールリーグ1部準優勝(*前身チームでの戦績)&2014世界選手権優勝(日本代表監督)>

1 『心・技・体』の『心』が最も大切
『心・技・体』の『心』が最も大切だと思います。一流の選手はみなさん一流の『心』を持っています。技術や体力を高める前に、まずは心を高めることが、選手育成の第一歩です。言い換えれば『人間力』を高めることですね。人として一人前になって初めて勝つことができるのです。

2 短所は直すのではなく『勉強の材料』にする
「私の指導方法は○○です」というこだわりは持っていません。同じソフトボールの選手といっても人によって性格や考え方も全く違うので、選手それぞれに合わせた指導を行っています。アプローチは異なりますが共通しているのは長所を伸ばしてあげることです。短所は直すのではなく『勉強の材料』と捉えさせるようにしています。短所を直すのはとても困難なことですが、短所を知り勉強して研究することで、短所は長所と紙一重になります。これも人生と一緒ですね。

3 『緊張を楽しむ』ための必勝法!
優勝を争う試合や競技人生を左右する大事な場面ではどんな選手でも緊張します。「緊張するな」というのは無理な話です。そんな時は『緊張を楽しむ』気持ちが持てるといいですね。過度な緊張は「失敗したらどうしよう」「打てなかったらどうしよう」というマイナスイメージを呼び込みます。極端な話ですが、その日の調子が良くなければどんなに頑張っても打てません。打てないのは仕方ないんです。ですが、打てなくてもバッティングでチームに貢献する方法はいくらでもあります。それが技術なんです。四球を選ぶことや走者を進めるのも技術の一つです。幾つかの技術を持つことで厳しい場面でも選択肢が広がります。それが心に余裕を生み、経験と合わせて『緊張を楽しむ』という気持ちになるのです。
(2015年3月7日取材)

レーシングドライバ- 笹原 右京
<2014年イタリアFIA-F4優勝>

1 技術
マシンのセットアップや路面に対する観察力をつける。変化に対しての感覚を磨く。それらを説明することによってメカニックとの対話を増やしていき、結果としてフィードバック能力を高める。柔軟な発想のライン取り。スピードやタイムに対し感覚と実際のズレを減らす。

2 戦略
最終的に優勝する為のストーリーをしっかり組み立てる。自分のドライビングとマシンの状態をしっかり把握すること、そのサーキットの特性を認識すること、それらをふまえて勝負どころ(場所やタイミング)を絞る。天候の変化に対する対応策をシミュレーションしておく。

3 メンタル
いかに素早く集中力を高めて、自分本来のパフォーマンスを100%発揮できる領域(普段はゾーンと表現しているのですが)に持っていけるか、そしてそれを持続させられるか。
これは既に自分が完璧に持ち合わせているというよりも、常にそうありたいと考えているテーマです