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群馬から2020東京オリンピック日本代表へ!金子 美聡&林 英麻

2015/03/27

ROAD TO 2020 GUNMA→Tokyo
群馬から2020東京オリンピック日本代表へ!
Vol.5 陸上競技(2020東京オリンピックでの開催地:オリンピックスタジアム<国立競技場>他)

前橋市立富士見中学校3年生(4月より前橋育英高等学校1年生)
金子 美聡
高校では自分の得意なスピードを活かして400mに挑戦します。

前橋市立富士見中学校3年生(4月より高崎健康福祉大学高崎高等学校1年生)
林 英麻
全国トップレベルの先輩と走ることになりますが、その先輩に勝てるように頑張ります。

<Profile>
前橋市立富士見中学校3年生(4月より前橋育英高等学校1年生)
金子 美聡
(かねこ みさと)
競技種目:陸上競技(400m、800m)
2014年度の大会での主な成績:全日本中学800m優勝
自己ベスト:800m:2分10秒08(2014年7月・県中学総体)
座右の銘・好きな言葉:「大きなものを目標にするのではなく、大きな目標を達成するために目の前にあるものに一生懸命になる」
<Profile>
前橋市立富士見中学校3年生(4月より高崎健康福祉大学高崎高等学校1年生)
林 英麻
(はやし えま)
競技種目:陸上競技(1500m、3000m)
2014年度の大会での主な成績:全日本中学1500m3位、ジュニアオリンピック3000m準優勝
自己ベスト:1500m:4分23秒31(2014年8月・全日本中学)、3000m:9分17秒97(2014年11月・ジュニアオリンピック*県中学新記録)
座右の銘・好きな言葉:「努力は裏切らない」

4月から前橋育英と健大高崎で頑張ります
――4月から高校生ですね。それぞれの進学先を教えていただけますか。
金子美聡/前橋育英高校です。
林英麻/私は高崎健康福祉大学高崎高校に進学します。
――多くの高校から誘いがあったと思いますが、その中で前橋育英高校と健大高崎高校に決めた理由をお聞かせください。
金子美聡/前橋育英高校の安達(友信)先生は、私のタイムだけでなく私自身を見てくれていると感じたので「安達先生の指導のもとで自分を成長させて良い成績を残したい」そう思い決めました。
林英麻/色々な高校の部活動を見学させていただきました。先生にお話をお聞きしたり、施設や練習の雰囲気などを見て回りました。じっくり考えた上で高崎健康福祉大学高崎高校にお世話になることに決めました。
――進路を決めるに当たって二人で情報交換はされたのですか。
林英麻/お互い「私はこう思っている」「こんなところが良かったね」という話を本当に良くしていました。
金子美聡/高校の部活動の見学も二人で一緒に行きました(笑)。
――その中で、それぞれ別の進路を選択したわけですね。
金子美聡・林英麻/はい。

自分の良さを自覚できたことで自信が持てました(金子)
全国で活躍する先輩に練習や大会でついていけました(林)
――2014年度に出場した大会で最も誇れるレースを一つ挙げていただけますか。
金子美聡/夏の全国大会の800mです。2年生の時に私は3位入賞でしたが、1位になって表彰台の一番高い所に立っている3年生の選手の姿を見て「来年は必ず優勝する!」と思いました。相当なプレッシャーを感じましたが、自分らしいレース展開で優勝できて、とても嬉しかったです。
林英麻/私も夏の全国大会です。2年生の時にも同じ1500mに出場したのですが、納得のいく走りができず、とても悔しい思いをしました。「今年こそ!」という強い気持ちで夏の全国大会に挑み、自己ベストを更新して、前回よりも自分の力を発揮して終わることができました。
――陸上競技のアスリートとして自分に自信を与えてくれた大会や出来事を教えてください。
林英麻/私が中学校に入学した時には多くの先輩が全国の舞台で活躍していました。そんな先輩に練習や大会でついていくことができたのが大きかったですね。自信を持てるようになったのは1年生の全国中学校駅伝を経験してからです。全国大会で、しかもアンカーだったので、緊張と大きなプレッシャーを感じていました。そんな時、加藤(雅史)先生から「自分だけで抱え込まず走ることが大切」というコメントをノートに書いて頂きました。そのコメントを読んで気持ちがとても楽になりました。あの言葉のお陰で気持ちよく走ることができました。チームの日本一に、少しですが貢献することができて、本当に良かったです。私にとってのターニングポイントといえるレースですね。
金子美聡/私は小学校までは短距離専門の選手でした。本格的に長距離練習を始めたのは中学校に入学してからです。最初はペース走(*一定のペースで走り続けるトレーニングのこと。それにより持久力が向上する)も苦しくて大変でした。そこから、心肺機能を鍛えて(*心拍数に大きな影響を与える心筋を鍛えることで、いわゆる「スポーツ心臓」と呼ばれる酸素供給能力の高い心臓をつくる)、1年生の半ばぐらいには、短距離で養ったスピードを活かせるようになりました。自分の良さを自覚できたことで自信が持てました。

特別な存在ですね(林)
英麻ちゃんがいたから頑張れた(金子)
――陸上競技選手としての長所を教えていただけますか。
金子美聡/私はスピードです。800mの1周目(*400m)を60秒で走れるのとラストの200mでスパートをかけられるところが長所だと思っています。それに、この一年間で精神面でも大きく成長できました。以前はレースによって気持ちの持ち方にバラツキがありました。それがタイムや成績にも悪影響を与えていたようです。今はどのレースに対しても強い気持ちを作れるようになりました。
林英麻/スピードはあまりないのですが、1周目や2周目からペースを落とさず走り切れるところです。周りの方からは「ストライドが長い」とよく言われます。また、どんな長い距離を走ってもフォームが崩れないのも私の長所だと思っています。
――お二人は互いにどんな存在ですか。
林英麻/特別な存在ですね。同じ小学校に通っていましたし、陸上競技ではずっと競ってきたライバルでもあります。二人で競ってきたからこそ、お互い成長できたのだと思います。
金子美聡/練習もいつも一緒で、小学校の時から切磋琢磨してきました。私が長距離に転向して、1年生、2年生、3年生とタイムが向上したのも、英麻ちゃんがいたからだと思っています。私にとって、とっても大きな存在です。
――相手の「ここが凄い」「素晴らしい」と感じているところを教えてください。
林英麻/今年度の陸上部や駅伝部の部長として、自分のこともしっかりやって、周りにも目を向けてチームをまとめてくれました。生活面や精神面がしっかりしているところが素晴らしいですね。
金子美聡/どんな大きな大会でも動じずペースを落とさずに走れるところと粘り強さですね。「凄いな」と思います。

東京オリンピックが自分の通る道であれば頑張って挑戦したいです(金子)
東京オリンピックで世界の強豪と戦うことを目標にしたいです(林)
――二人で誓った『共通の目標』というのはありますか。
金子美聡/4月から違う高校に通うことになりますが、大きな大会で「種目は違っても、また同じ場所で走ろうね」と言っています。
林英麻/インターハイで「また二人で表彰台に上がれるといいね」と思っています。
――憧れの選手や目標にしている選手はいますか。
林英麻/昨年卒業した樺沢(和佳奈・常磐高校)先輩です。強い気持ちでレースに挑む精神面、きちんとした生活面、どちらも尊敬しています。
金子美聡/私も富士見中学校を卒業した先輩です。誰か一人というのではなく、それぞれの先輩を、競技面はもちろん人として尊敬し憧れを感じています。
――2015年度の目標をお聞かせください。
金子美聡/ずっと以前から400mをやりたいと思っていました。中学校で長距離をやるようになり精神力や心肺機能を鍛えられたので、高校では自分の得意なスピードを活かして400mに挑戦します。具体的なタイムや成績の目標はまだ掲げていませんが、一つ一つの大会を自分のものにして、一つずつ成績を上げていきたいと思います。
林英麻/中学校では1500mがメインでしたが、高校に行ったら3000mを中心に出場したいです。県総体では、全国トップレベルの先輩と走ることになりますが、その先輩に勝てるように頑張ります。
――2020年東京オリンピックについてどんな想いを持っていますか。
林英麻/是非、挑戦してみたいです。東京オリンピックで世界の強豪と戦うことを目標にしたいです。そのために、今を大切にして、練習に励みたいと思います。
金子美聡/まずは高校で自己ベストを更新することです。その上で、東京オリンピックが自分の通る道であれば頑張って挑戦したいです。
――最後に将来の夢や目標をお聞かせください。
金子美聡/高校で新たな種目に挑戦します。中学校の3年間で培った精神力と忍耐力を活かして、自分の得意とするスピードで、自信を持って頑張っていきたいと思っています。全中の800mで優勝できたように、高校でも焦らずじっくりと力を付けて、インターハイに出場して優勝したいです。
林英麻/練習と経験を積んで世界で戦える選手になりたいです。そして『オリンピックに出場して活躍する』という目標を叶えられるように頑張ります。

<前橋市立富士見中学校 加藤雅史監督から見た金子美聡選手の長所>
 スピードを活かした走りが持ち味の選手です。中学校でのメイン種目は800mですが、1年生の時には100mで関東大会に出場した実績もあります。また、1500mでも全国大会に出場し自己ベストも4分30秒を切るタイムを持っています。長い距離へ挑戦させたいという期待もありますが、やはり彼女の類稀なスピードを活かすためには400mと800mが最も適していると思います。身体的には腰高なところがいいですね。重心がしっかり乗ってスムーズな重心移動でロスの無い走りができるのが特徴です。

<前橋市立富士見中学校 加藤雅史監督から見た林英麻選手の長所>
 身体は小さいですが、力みのないゆったりとしたフォームで、日本人離れした大きなストライドが特長の選手です。それに、ここまで大きな怪我をしたことがありません。この部分は彼女の大きな長所の一つです。無理がかからない走りができるので怪我をしないのだと思います。中学校では1500mと3000mに出場していましたが、彼女の場合は距離が長くなるほど持ち味を発揮できます。高校に進学後も、どんどん距離を伸ばして、将来はマラソンにも挑戦して欲しいですね。
(2015年3月9日取材)