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Gスポーツ2014年新春号掲載前橋市立富士見中学校3年生(2014年4月より常磐高等学校1年生) 樺沢 和佳奈 陸上競技

2014/04/17

前橋市立富士見中学校3年生(4月より常磐高等学校1年生)
樺沢 和佳奈

東京オリンピックはトラック競技での出場を目標にして、4年後のオリンピックに最高の状態で挑めるようにできたらいいですね。

――4月から高校生ですね。常磐高校に進学すると伺っています。多くの高校から誘いがあったと思いますが、その中で常磐高校に決めた理由を教えてください。
樺沢和佳奈/将来の夢を叶えるのに『通るべき道』だと思いました。常磐高校は駅伝が強い(14年連続で全国高校駅伝に出場し常に上位の成績を残している)のですが『トラックシーズンにトラック競技でしっかり成績を残して、その延長線上に駅伝がある』という髙木(雅一)先生の指導方針に惹かれて決めました。
――常磐高校には群馬県はもちろん関東近県からも優秀な選手が集まっています。
樺沢和佳奈/大きな刺激になりますね。いい先輩や仲間が大勢いるのでとても勉強になると思います。
――長距離選手として自信を掴んだのはいつ頃ですか。
樺沢和佳奈/小さい頃は何もできなかったですね。小学生になって初めてのマラソン大会で2位に入り走るのが好きになりました。小学6年生の県大会では思っていたよりも良い走りができたので「このまま頑張ればもっと伸びるかな」と思いました。
――今までで一番思い出深い大会は何ですか。
樺沢和佳奈/昨年の東京国体です。個人で出場した全国大会で初めて優勝することができました。国体は群馬県を代表して出場する大会ですので、レース前は「すごく緊張するだろう」と思っていましたが、周りの方がとても優しくて、いい雰囲気を作ってくれたので「いつの間にか終わっていた」という感じで、とてもリラックスして走ることができました。
――東京国体にはどんな目標を掲げて挑んだのですか。
樺沢和佳奈/自分よりも(1500mの)ベストが5秒6秒速い選手がいたので、その選手についていけば自己ベストが出て全国中学新記録も狙えると思い、とにかくタイムにこだわって走りました。結果は、自己ベストは出せましたが全国中学新記録には届かず、記録の部分では少し残念でしたね。それでも最後に突き放して優勝することができてとても嬉しかったです。
――昨年夏の全日本中学(1500m)でも見事3位入賞しました。このレースも素晴らしかったですね。
樺沢和佳奈/いいえ良くなかったです。優勝もできていないので、ダメでした。個人の大会では国体だけです。胸を張って「いいレースができた」と言えるのは。
――全国中学校駅伝競走大会では2連覇を果たしています。やはり個人種目と駅伝では気持ちや背負うものに違いがありますか。
樺沢和佳奈/個人種目は全てが自分にかかってくるので、良い意味でも悪い意味でも、どうにでもなるんです。例えば、タイムを狙って失敗しても、自分が「今回は仕方ない」と思えればそれまでなんです。ところが駅伝は違います。自分がしっかり走れないとチームに迷惑がかかるので責任が大きいです。
――樺沢選手は1区を走ることが多いですが『1区ならではの難しさ』はありますか。
樺沢和佳奈/スタートで出遅れて中団グループに埋もれてしまうと取り返しのつかないことになります。優勝を狙えるチームでもそこから巻き返すのは容易ではありません。ですので、スタートではとにかく前に出ます。その後は、勝負をかけたい気持ちを抑えて、周りの選手の隙をうかがいながら走ります。もちろん区間賞も欲しいですが、終盤での失速は許されないので、トップと僅差で襷をつなげれば『使命を果たせた』と思うようにしています。
――『将来の夢を叶えるのに“通るべき道”として常磐高校に進学する』というお話でした。やはり、ゆくゆくはマラソン選手として東京オリンピックに出場したいという夢を持っているのでしょうか。
樺沢和佳奈/2020年東京オリンピックの時はまだ21歳なのでマラソンはちょっと難しいかなと思っています。これから段々と走る距離を伸ばしていって東京オリンピックには5000mか10000mで出場できたら嬉しいです。マラソン挑戦はその後ですね。東京の次のオリンピックまでに世界で戦える力をつけたいです。
――樺沢選手の長距離ランナーとしての長所を教えてください。
樺沢和佳奈/自分ではロングスパートが長所だと思っています。際立ってスピードがあるわけではないので、例えば1500mでいうと、ラスト50mで勝負して絶対に勝てるという自信はないんです。ですので、私はちょっと長めのラスト300mでロングスパートをかけます。これぐらいの距離でのスピードと持久力は誰にも負けない自信があります。それから競っている展開で相手の疲れ具合や気持ちが弱気になっていることを察知する能力もあると思います。勝負を仕掛けるタイミングはけっこういいと思います(笑)。
――中学生総体や全日本中学は真夏に開催されました。高校生になっても関東大会が6月、インターハイは毎年7月末から8月初めの開催です。長距離選手にとって真夏の暑さは大敵でしょう。樺沢選手は暑さに関してどのように対応しているのですか。
樺沢和佳奈/私は寒いより暑い方が好きなので(真夏の大会も)それほど苦になりません。脱水症や熱中症対策をするぐらいです。反対に、都道府県駅伝など真冬のレースの時は、アップで思い切り体を動かして、たっぷり汗をかいてから挑みます。
――今シーズンの目標をお聞かせください。
樺沢和佳奈/高校生になると練習方法も変わってくると思うので、まずは高校の練習に馴れることですね。高校総体、関東大会と1500mと3000mでベストを更新して、インターハイで3位以内に入るのが目標です。もちろん駅伝でもチームに貢献したいと思います。
――将来、どんな選手になりたいですか。
樺沢和佳奈/いつでも世界で戦える選手になりたいです。
――最後に『東京オリンピック』への思いをお聞かせください。
樺沢和佳奈/『東京オリンピック開催決定』はとても嬉しいニュースとして受け止めました。目指す場所が明確になりました。ただし、2020年の時には、私は大学生ですので「ちょっと早いかな」とも思っています(笑)。オリンピックで本気でメダルを狙うのであれば実業団に所属していないと厳しいですね。東京オリンピックは出場を目標にして、4年後のオリンピックに最高の状態で挑めるようにできたらいいですね。

<前橋市立富士見中学校 駅伝部 加藤監督から見た樺沢和佳奈選手の長所>
 とても気が強い選手です。レース中も「絶対に私より前に行かせない」というオーラを出しまくっています。勝負に対するこだわりと探究心は私が今まで見てきた選手の中で断トツのナンバーワンですね。
(2014年3月10日取材)


<Profile>
前橋市立富士見中学校3年生(4月より常磐高等学校1年生)
樺沢 和佳奈(かばさわ わかな)
競技種目:陸上競技(長距離、駅伝、将来はマラソンに挑戦)
身長:162cm
大会での主な成績:東京国体(スポーツ祭東京2013)少年女子B1500m優勝、2013年ジュニアオリンピックA女子3000m優勝、2013年全日本中学校体育大会女子1500m3位、2012年全国中学校駅伝競走大会優勝、2013年全国中学校駅伝競走大会優勝、2014年都道府県対抗女子駅伝準優勝
最も印象に残る大会:東京国体(スポーツ祭東京2013)

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