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群馬銀行バレーボール部『V・プレミアリーグ』への挑戦!

2015/06/26

特別企画 群馬銀行バレーボール部『V・プレミアリーグ』への挑戦!
石原昭久監督インタビュー
最短7年で
『V・プレミア』に昇格します。

――まずは群馬銀行バレーボール部の活動の主体を9人制から6人制へと移行した理由からお聞かせください。
石原監督/これはバレーボール界全体の流れでしょうね。国際大会はもちろん、国内の舞台でも、9人制は縮小傾向にあります。かつては全国で60チーム以上が登録していた9人制の実業団チームですが、昨今は20数チームまで減少しています。群馬銀行バレーボール部も国体に限定して6人制に挑戦していましたが、常に好成績を残せるよう強化を図りながら地域の皆さまに愛されるチームに成長していくためには「6人制に完全移行して『V・プレミアリーグ』を目指す」ことが必要。そう考え6人制への移行を決断しました。
――「群馬銀行バレーボール部『V・プレミアリーグ』への挑戦」を実現するための切り札として、JTマーヴェラスをV・プレミア初優勝に導いた名将・石原昭久監督が招聘されたわけですね。
石原監督/一部で「群馬銀行が三顧の礼で石原を招聘した」と言われていますが、実際はそうではないんです。大きな誤解ですね(笑)。私自身、休養を兼ねて一年間プレミアの監督から遠ざかっていました。心身ともにエネルギーがチャージされたので、群馬銀行と縁のある知り合いの方を通して「是非、群馬銀行の監督をやらせてください」と自分からお願いしました。これが真実です。私は人様から頭を下げていただけるような身分の人間ではないですよ。
――石原監督はV・プレミアのチャンピオンチームを育てました。その名監督が(当時)9人制のチームを率いることに不安はありませんでしたか。
石原監督/9人制のチームを率いるのは初めての経験です。ですが、不安はなかったですね。ワクワクした気持ちでした。ちょっと不謹慎ですが「面白そうだな」と思っていました。
――今後のお話をお聞きしたいと思います。どのくらいの期間で『V・プレミアリーグ昇格』を実現したいとお考えでしょうか。
石原監督/最短7年で『V・プレミアリーグ昇格』と考えています。ただし、これは目標を紙に書いた時にそうであるということで、実際には厳しい数字だと思っています。何事も同じですが「いつかたどり着こうね」という目標ではいつまで経ってもたどり着けません。「いつたどり着く」と具体的に目標を数値化して、そこから掘り下げて、初めて今日やらなければいけないことが見えてくる。私はそう思っています。ですので、厳しい数字は承知の上で目標に掲げました。
――その7年間の、最初の1年、または2年でやらなければいけないことは何でしょうか。
石原監督/土台作りです。チームの理念や物事を判断する上でのコンセプトを作らないといけません。残念ながら、私がこのチームに入った時は、その部分は感じられませんでしたね。いくら遠征を増やしたり戦略的な練習をしても土台と柱がしっかりしていないとダメなんです。
――具体的にはどんな『土台と柱』になりますか。
石原監督/それぞれの選手や監督、コーチが持っている価値観やバレーボールの考えをどうこうしようというのではないんです。自分がどういう生い立ちでどんな親に育てられていても『我々はこの組織の一員である以上「これはやるけど、これはやらない」』という規範を統一するということです。頭だけでなく行動が伴うまで繰り返し何度もやります。これしかない。そう思っています。
――今年度の新人選手に西邑楽高校のキャプテンとしてインターハイと春高バレーで活躍した柿沼杏奈選手が加入しました。柿沼選手を含めた新人選手の印象はいかがですか。
石原監督/今年度の新人選手は私が直接見て話をしてスカウトした選手です。チームに加わって「見立て通りだった」という印象です。期待通りの活躍をしてくれています。
――今シーズンはV・チャレンジリーグⅡからの参戦となります。最後に今後の抱負をお聞かせください。
石原監督/『V・チャレンジ』から『V・プレミア』を目指すのが私たちの大きな目標ですが、実は群馬銀行バレーボール部の最大のミッションは『地域に愛されるチームであり続ける』ことです。今後も、今まで以上にバレーボール教室やママさんバレーボール大会での地域交流を増やしていこうと考えています。群馬銀行バレーボール部は女子チームなので、お母さんや、女性の方にもより親しんでいただきたいですね。そして『V・プレミア』を目指す私たちの挑戦が群馬県民の皆さまに夢や感動を与えることができれば幸せです。近い将来、うちのチームから複数の全日本代表選手を送り出したいと思っています。そして、その中に地元群馬の選手が含まれていることを期待しています。新人の柿沼選手の活躍が刺激となり、県内の高校生や中学生の選手に「群馬銀行でバレーボールをやりたい!」と思っていただけるよう頑張ります。これからも応援よろしくお願いいたします。
(2015年5月26日取材)

Profile
石原 昭久
Akihisa Ishihara
生年月日:1966年2月10日 出身地:埼玉県新座市 出身校:東京練馬大泉学園中学校→関東高校(現、聖徳学園高校)→東海大学
これまでの主な指導歴:1990年イトーヨーカドープリオールのコーチに就任。1995年ペルー共和国のユース代表監督に就任。2000年イトーヨーカドーの監督に就任(第49回黒鷲旗大会準優勝)、2001年の武富士バンブーへの全体移籍後も監督を続投し常に優勝争い加わる。2009年JTマーヴェラスの監督に就任(2010/11V・プレミアリーグ初優勝)。