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女子ラグビー サクラセブンズ(女子セブンズ日本代表)清水 麻有

2015/06/26

ROAD TO 2020 GUNMA→Tokyo
群馬から2020東京オリンピック日本代表へ!
Vol.6 7人制ラグビー女子(2020東京オリンピックでの予定開催地:味の素スタジアム)
女子ラグビー サクラセブンズ(女子セブンズ日本代表)
東京農業大学第二高等学校3年生
清水 麻有
「東京オリンピックでメダル獲得!」は『夢』ではなく実現すべき大きな『目標』です。

――今年4月に開催されたサクラセブンズ(女子セブン日本代表)「東京セブンズ2015」エキシビジョンマッチ出場おめでとうございます。まずはメンバー選出の一報を聞いた時の感想からお聞かせください。
清水麻有/とてもびっくりしました(笑)。千葉県勝浦市で行われたサクラセブンズの合宿には練習生のような立場で参加していたので、まさか直後の東京セブンズ2015のメンバーに選んで頂けるとは思っていませんでした。吉報は3月中旬に直接電話でありました。協会の方から「東京セブンズ2015のメンバーに登録したいと思います。OKして頂けますか?」と言われ、その時は、嬉しさよりも驚きの方が大きかったですね。「はい、頑張ります」と即決で答えました。「嬉しい!」という気持ちが湧いてきたのは電話を終えてからです。
――希望に溢れた「嬉しさ!」ですね。
清水麻有/これまで世代別の日本代表に選んで頂いたことはありましたが、年齢制限の無いフル代表に選出されたのは今回が初めてでした。やっぱりフル代表は違いますね。『嬉しさ』はもちろん『楽しさ』も感じていました。
――「日本を代表して海外の一流プレーヤーと闘う」という部分で不安はありませんでしたか。
清水麻有/「不安が全く無い」というわけではありませんが、楽しみや期待の方が大きいですね。海外の一流選手は、身体の大きさや強さはもちろん、スピードにおいても勝っています。ですが、自分の強みや長所を活かすことができれば十分戦えると思っています。もちろん、現在の実力では全然だめですよ。もっと鍛えて、より成長することが前提です。
――サクラセブンズのメンバーとして試合出場も果しました。実際にプレーしての手ごたえや感想をお聞かせください。
清水麻有/ピッチに立つまでは「自分のプレーでチームの流れを悪くしたらどうしよう」というプレッシャーもありました。ですが、どんな大きな試合も、毎日の練習でも、いつも心がけているのが「一つのプレーをしっかりやろう。そこから自分の強みを活かしていこう」ということです。東京セブンズ2015でも、そのことを思い起こして、プレーに入りました。お陰で落ち着いてプレーすることができました。まだまだ未熟ではありますが「自分の強みを発揮できればフル代表でも通用する」という手ごたえを掴みました。
――清水選手の「自分の強み」とはどんなプレーですか。
清水麻有/攻撃ではトライにつながるチャンスを作るプレーです。具体的には、スペースに走って3対2の数的有利な状況を作り味方にパスをするような、フィニッシャーではなくチャンスを創出するプレーが自分の強みだと思っています。
――東京セブンズ2015に出場してどんな刺激を受けましたか。
清水麻有/フィジカルですね。私は国内でも強い方ではないですが、海外の選手と戦ってみて「フィジカルが全く通用しない…」と痛感しました。身体を大きくして海外の選手に対抗できるようにするのと、もう一方で身体の大きな海外の選手に走り勝てるフィットネスを養う必要があると感じました。
――東京セブンズ2015の後、監督やコーチ、先輩からは、どんな声を掛けてもらいましたか。
清水麻有/「初めての割には良かったよ」とコーチに言われて、それがとても嬉しかったです。もちろん足りないところもいっぱいあると思います。ですが、そこは自覚しているので、次回は修正して、自分のレベルを上げていきたいなと思っています。
――具体的にどこが「良かった」と言われたのですか。
清水麻有/「テンポの速さに順応して自分で仕事量を増やすことができていた」と評価して頂きました。フル代表の試合はユースとはテンポの速さがまるで違いましたが、落ち着いて試合に入れたことで、直ぐに(テンポの速さに)慣れることができました。
――世代別代表からフル代表に抜擢されて「テンポの速さに戸惑う選手が多い…」と聞きます。清水選手は直ぐに順応できたわけですね。
清水麻有/ユースの試合でも「もっとテンポが速い方がプレーし易いな」と感じていたので、自分にとってはフル代表の試合の『テンポのスピード』の方が合っていますね。
――先程「チャンスを創出するプレーが自分の強み」と仰っていました。その強みをより際立たせるために取り組んでいることはありますか。
清水麻有/一つは技術面で『長くて速いパスを放る』こと。もう一つは『ラグビーをもっと知る』ことですね。ラグビーの戦術をもっと理解したいと思っています。
――女子ラグビーはサクラセブンズの7人制とサクラフィフティーンの15人制がありますが、どちらをメインにしたいと考えていますか。
清水麻有/両方やりたいと思っています。ちょっと欲張りですね(笑)。今回、7人制でチャンスを戴いたので、もちろんサクラセブンズで頑張りたいと思います。
――サクラセブンズの7人制ラグビーはオリンピック種目でもありますね。
清水麻有/はい。来年のリオデジャネイロオリンピック、そして2020年の東京オリンピックですね。
――最後に、2020年東京オリンピックへの熱い想いをお聞かせください。
清水麻有/まずは今秋のリオデジャネイロオリンピックアジア予選(アジア大会)のメンバーに選ばれることです。僅か12人の狭き門ですが、選んで頂けるように頑張ります。そして、アジア予選では最高のコンディションでチームに貢献したいです。現在『アジア最強』と謳われている中国を破ってアジアチャンピオンとしてオリンピック出場を決めたいですね。私達ラグビー選手にとって「東京オリンピックでメダル獲得!」は『夢』ではなく実現すべき大きな『目標』です。その目標が達成できれば「今より多くの子ども達がラグビーを楽しんでくれる」「ラグビーでもっと笑顔が増える」と思っています。プレーヤーとして「東京オリンピックでメダル獲得!」という目標を達成して、現役を引退した後も、ずっとラグビーに関わっていけたら幸せですね。

<東京農業大学第二高等学校 ラグビー部 清水淳一部長から見た清水麻有選手の長所>
 優れた瞬発力を持っている選手です。サクラセブンズの中では飛び抜けた走力とは言えませが、コンタクトプレー、特に腕力は大きな強みだと思います。もう一つの長所は状況判断能力です。中学生の頃から長けていましたが、高校生になり身体的な『強さ』が増したことで、よりチャンスを創出する状況判断ができるようになりました。
(2015年5月1日取材)
<Profile>
女子ラグビー サクラセブンズ(女子セブンズ日本代表)
東京農業大学第二高等学校3年生
清水 麻有
(しみず まゆ)
生年月日:1998年1月19日
身長:164cm 体重:57Kg
出身中学校:高崎片岡中学校
ラグビー歴:小学3年生(高崎ラグビークラブ)から
ポジション:BK(SH/CTB)
東京農業大学第二高等学校の名将・清水淳一氏を父に持つラグビー界の王妃。小学生から中学生まではラグビーだけでなく、柔道、水泳、陸上競技でも類まれな才能を発揮。陸上競技では高崎片岡中学校2年次に県総体走幅跳で決勝進出の実績を誇る。