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群馬から2020東京五輪日本代表へ!桐生市立中央中学校 バスケットボール 中山 桂

2016/10/02

ROAD TO 2020 GUNMA→Tokyo
群馬から2020東京五輪日本代表へ!
桐生市立中央中学校 3年生 U-16日本代表候補(*2016年9月、編集部加筆)
バスケットボール F(PG) 中山 桂
『東京オリンピックの日本代表選手になって試合に出ることです。日本代表が目標ではなく、試合に出て、シュートを決めることが目標です』

――まずはバスケットボールとの出会いからお聞かせください。
中山桂/父と姉の影響が大きいですね。3つ上の姉(碧さん・県立桐生女子高等学校3年生)がミニバスのチームに所属していて、私が物心ついた時からバスケットボールのある生活が当たり前という環境で育ちました。姉の送り迎えにいつも一緒について行きましたので、ミニバスの関係者も「(妹の桂も)ミニバスをやるだろう」という感じで見ていたようです。
――お父さんから「ミニバスをやってみないか?」という強い誘いもあったのですか。
中山桂/期待はしていたと思いますね。ですが「ミニバスをやりたい!」と言い出したのは私の方です。ミニバスのチームには小学2年生にならないと入れないのですが、小学校に上がる前から父に「ミニバスのチームに入りたい!」と無理なお願いをしていました。さすがにチームには入れてもらえませんでしたが、小学1年生の後半ぐらいからミニバスの練習を始めるようになりました(笑)。
――実際にミニバスをやってみていかがでしたか。
中山桂/とても楽しかったです。特にシュートが入るところが面白かったです。
――当時から運動は得意だったのですか。
中山桂/幼いころから運動は何でも得意でした。球技はもちろん、走るのも大好きで、特に長距離走は今でも自信があります。
――校内で一番とか?
中山桂/昨年は一番でした。駅伝の大会にも1年生から出場しています。
――記録を調べましたが、1年次は渋川市で開催された県中学駅伝で3区を走り見事区間6位に輝いていますね。しかも4位とは僅か1秒差、1年生選手としてトップの成績で3区唯一の一桁順位でした。2年次も地区予選で区間賞という素晴らしい成績です。県中学駅伝はバスケットボールの世代代表合宿と日程が重なったため出場できませんでしたが、陸上競技でも強豪校から声が掛かる程の実績ですね。
中山桂/ありがとうございます。ですが駅伝の道に進むことはありませんね。ミニバスを始めた時から「バスケットボールに全てを賭けよう」と決めて、ここまで頑張ってきました。バスケットボールが大好きですしとても大切な存在です。
――バスケットボール選手としての長所を教えて頂けますか。
中山桂/自分の中では大きな声を出すことと得点をたくさんとるところだと思っています。ミニバス時代は監督やコーチの方から「周りの選手にシュートチャンスを与えてあげるパスや動きができている」と褒めていただきました。
――具体的にはどんなプレーですか。
中山桂/できるだけ相手を引き付けて正確なパスを出すことです。中学生になってからはドライブが一番の武器だと思っています。ドライブを軸にあらゆるプレーができるのも大きな長所です。
――これまでのバスケットボール人生の中で最も成長を感じた時期はいつ頃ですか。
中山桂/小学6年生の一年間です。最上級生になったという自覚と責任感が自分を一回り大きくしてくれました。また、県外のチームと試合をする機会も増え、凄い選手と対戦する中で切磋琢磨しながら技術面や体力面も成長できたと思います。
――小学6年生の一年間で大きく成長したとのことですが、桐生中央中学校に入学して『ミニバス』から『バスケットボール』にステップアップしました。戸惑いやギャップを感じることはありましたか。
中山桂/リングがだいぶ高くなったので最初の頃は全くシュートが入りませんでした。ミニバスの時は簡単に入っていたのに「どうしたんだろう…」って感じでした。中学、高校、大学・社会人とリングの高さは一緒なので、もうこの事で悩むことは無いですね(笑)。他には体力面の弱さです。生まれて初めて、試合途中で息が切れることを経験しました。
――高さの壁はどのようにして克服したのですか。
中山桂/ひたすらシュートを打つことです。練習はもちろん試合でもとことん打ち続けることで克服できました。
――ジャンプ力がついたということですか?
中山桂/ジャンプ力というよりはコツを掴んだのだと思います。
――体力面はいかがでしたか。
中山桂/よく走りました。それこそ、先ほど話に出た駅伝の練習も体力面の強化につながりました。
――渋川市の山岳コース(*今年度から数年間は渋川市の施設のリニューアルに伴い県駅伝の会場は前橋に変更される)用のトレーニングが功を奏したということですね。
中山桂/はい。坂道のトレーニングがバスケットボールにも活かされました(笑)。
――ミニバスとのギャップを克服し「中学のバスケットボールでも通用する」と自信を掴んだ大会や出来事を教えて頂けますか。
中山桂/1年次の夏の桐生市大会です。県大会出場を賭けた大事な試合で先輩達と勝利をもぎ取った試合が一番印象に残っていますし「やれる」という手ごたえを掴んだ試合でした。この日は身体が上手く動いて面白いようにシュートが入りました。「たまたま調子が良い」というのではなく「こうすればシュートが入る」という感覚を自分のものにできました。
――どんな『感覚』なのですか。
中山桂/シュートを打つ時の動作ではなく相手の動きがよく見える感覚です。
――昨年度はU-14全国トップエンデバーに参加されました。貴重な経験と自信を掴んだのではないでしょうか。
中山桂/校内や桐生の大会では背が高い方でしたが、U-14全国トップエンデバーでは170㎝台は当たり前で、私はむしろ小柄な部類でした。そのせいか、今までやってきたプレースタイルが通用しないこともありましたが「めげずに元気よく声を出そう」と自分を奮い立たせました。カリキュラムが進むにつれ「ついていける」という手ごたえを掴んだのは大きな収穫でした。合宿の時は練習についていくのに必死でしたので、他のメンバーを意識することはありませんでしたが、ジュニアオールスターで顔を合わせた時は「あの選手は(U-14全国)トップエンデバーに来ていた」と思いっきり意識しましたね(笑)。逆に、私に対しても「あの子はトップエンデバーの選手だよ」と話している声が聞こえると「いい加減なプレーはできない」と身が引き締まる思いでした。よい刺激になっています。
――現在、更なる成長のために取り組んでいることはありますか。
中山桂/ドライブだけでなくジャンプシュートを打てるようにしたいです。今はゴールに近い所でしかシュートを打てないので、ジャンプシュートを打てるようにして、少し距離があるところからでも得点できるようにしたいと思っています。憧れの渡嘉敷来夢選手のように必ずシュートを決める選手になりたいです。
――ライバルとして意識する選手はいますか。
中山桂/一緒にU-14全国トップエンデバーに参加した大泉西中学校の深瀬海波さんです。尊敬していますし、合った時はよく話をする友人です。
――4月から3年生になりました。バスケットボールと学業の両立はできていますか。
中山桂/はい、なんとかできています。学業の成績も良い方だと思いますが、もう少し頑張らないといけないですね。
――今後の目標をお聞きかせください。まずは中学生活最後となる今年度の目標からお願いいたします。
中山桂/まずは関東大会に出場することです。1年次、2年次と、関東大会では1勝もしていないので、初戦に勝つことに全てを賭ける覚悟で挑みたいと思います。そして、関東大会を突破して全中に出場するのが大きな目標です。
――関東大会での勝利のシナリオは描けていますか。
中山桂/いつも僅差で敗れていました。とても悔しい敗戦でしたが、どちらが勝ってもおかしくない試合で負けてしまうのは、私自身があと1本シュートを決められなかったのが原因です。勝利のシナリオは自分次第だと思っています。
――最後に将来の目標をお聞かせください。
中山桂/東京オリンピックの日本代表選手になって試合に出ることです。日本代表が目標ではなく、試合に出て、シュートを決めることが目標です。

<桐生市立中央中学校 女子バスケットボール 星野雅美先生から見た中山桂選手の長所>
 2年生の時からプレーだけでなく声を出してチームを引っ張ってくれています。その特徴はキャプテンになってより際立っていますね。プレー面では、本人も言っている通り、ドライブやシュートを打つ意識、そしてシュートの決定力が大きな長所です。また、彼女のお父さん(県立桐生女子高等学校バスケットボール顧問・中山義則先生)も絶賛する『天性の状況判断能力』が特に素晴らしいですね。瞬発力は全国の同年代選手の中でトップレベルとは言えませんがドライブでディフェンスを抜き去りシュートを決める能力はピカイチだと思います。緩急の付け方や相手の動きを読み取る能力が優れているのだと思います。本気でオリンピックを狙える逸材だと確信しています。今後も彼女が思い切ってバスケットボールをやって欲しいなと思います。
(2016年5月9日取材)

Profile
中山 桂(なかやま かつら) 
ポジション:F(PG) 
バスケットボール開始年齢(小学校時代の所属チーム):8歳(桐生西ミニバスケットボールクラブ)
主な代表歴や受賞歴:U-14全国トップエンデバー参加、2014-2015ジュニアオールスター群馬県代表、2015-2016ジュニアオールスター群馬県代表女子キャプテン、2015年佐藤杯最優秀選手賞、2016年佐藤杯最優秀選手賞、平成27年度中学女子年間ベスト5、U-16日本代表候補
身長:167㎝
座右の銘・好きな言葉:Skill is Mind(ミニバスの監督の「いくら技術があっても、やろうとしなければできない」という言葉に感銘を受けました)
2015年度で最も印象に残る試合(その理由):県総体(決勝戦で今までで一番いいゲームができたから。全部のプレーがうまくいったようなゲームだった)
憧れ・目標とする選手:渡嘉敷来夢選手
2015年度で最も成長したところ:ジュニアオールスターの大会で、決勝トーナメント1点差で負けてしまったこと。この経験を次のステージで生かしたいです
バスケットボール以外で得意なスポーツ:小学生の時はドッジボールやサッカー、中学生になってからは陸上の長距離走が得意です。(*編集部補足:中学1年次に県中学駅伝3区を走り見事区間6位に輝く。ちなみに4位とは僅か1秒差、1年生選手としてトップの成績で3区唯一の一桁順位。中学2年次は地区予選で区間賞、県駅伝はバスケットボールのU-14全国トップエンデバーと日程が重なったため欠場)
得意な学科:音楽(楽器を演奏するのが好きです)
試合の前に必ず食べるもの:試合前日の夕食に家族で鍋料理を食べるのが我が家の伝統です。
頑張った後のご褒美メニュー:ケーキです。いちご系とチョコ系が大好きです。